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国際結婚も増え、欧米人の骨格に近い日本人も多くなって来たため、単純にアジア人の骨格、欧米人の骨格、と分けることは乱暴でありましょう。ここでは、なるべくわかりやすく体の仕組みと声の関係を説明するため、あえて、日本人型、欧米人型、アフロ系型、と大まかに分類させてください。
 まず、これをお読みになっているあなたが、日本人であると仮定してお話しします。声楽〜ヴォイストレーニングというものが欧米から伝わって来たため、そのノウハウは欧米人の骨格を前提にしています。イタリア人の顔を思い浮かべてください。顔の前面と側面が同じくらいの幅があり、おでこから鼻にかけて山のように盛り上がり、鼻の高さは一般的な日本人の2〜3倍はあります。ボディも肋骨が前に出て骨盤が開いているため前後の厚みがあり、胸筋が発達しています。クラシックを中心とする発声は、こういう骨格の人にとってよい声を作りやすく考えられています。
 子弟制度の根強いクラシック業界では、かつて欧米から伝わったノウハウをそのまま日本人にあてはめて、できる人は○できない人は×という流れを今でも引き継いでいるようです。たまたま骨格が欧米人に近かったり、ものすごく勘の良い人はそのままのノウハウでもうまくやれるかもしれません。
 その訓練ばかり受けて来た人はつい、どんな骨格の人でも鼻とおでこにかけて響きが一番できると思いこんでいるようですが、私はそうではないと思っています。日本人のように顔全体が平で凹凸がなく、鼻腔もせまく、口の奥行きも浅い顔つきだと、いくら鼻とおでこを目がけてもいい声を作ることは難しいと思います。いくらがんばってものどの奥がつまったような苦しさしか味わえない、張りも伸びもない細くて貧弱な声にしかならない、そんな経験の人は多いのではないでしょうか?なぜか?ボディに厚みのない柳腰の日本人がおでこを目がけると、呼吸が曲がって体を抜けて行ってしまうからです。車と同じでカーブだとスピードも出ません。不効率な訓練を繰り返している訳です。
 声を出す為に大切な呼吸は、ボディを突き抜けてまっすぐに直線距離で空中に抜けて行ってくれるのが効率の良い発声法です。その方法で、自分の体の中で一番響きができるのはどこかを見つけてください。必ず発見できます。
 じゃあ、よい声を出す為の正しい呼吸って何?次回はそれについて触れたいと思います。

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