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東国原知事が、ビートたけしの一番弟子だったと聞いて、昔の事を思い出した。
一度だけ、私はたけし氏とと、ある楽屋で二人だけで居合わせたことがあるのだが、その時に若き日の(髪の毛があった頃?)東国原氏にも会っていた。
80年代に入って間もない頃の話で、場所は池袋の文芸座と言う映画館。
当時、泉谷しげる氏が毎年ここでオールナイトコンサートをやっていた。
私はこの頃、泉谷氏が所属するの事務所にデスクを置かせてもらっていて、このコンサートには身内感覚で遊びに行っていた。
長丁場のコンサートで疲れた私は、楽屋(といっても舞台裏の踊り場のような所)で一休みしていた。
すると、数人の男連中がワサワサと、ひとりの酔っぱらいの脇と足を抱えた状態で楽屋に入って来て、その男をベンチにドサッと横たわらせた。というより、置いた。
その酔っぱらいがたけし氏だったのだ。
すると、弟子なのかおつきなのかわからない男達は、たけし氏をその場に放置したまま、すぐさまどこかに行ってしまったのだ。
私は今ではたけし氏は共感できるタレントのひとりだし、映画も「HANABI」と「最も静かな海」には泣かされたのだが、ツービート時代のたけしは大嫌いだった。(>_<) 
コマネチギャグなど、「なんて下品!!(`θ´)!」と思っていた。
だから、たけしと楽屋で二人だけにされるなんて、とんでもなかった!。
しかし、たけしはひどい泥酔状態でしばらくは死んだようにおとなしく、私は安心した。
10分くらい立ったろうか?急にその泥酔者がもそもそと動き出し、気づいたら、私の方を懇願するような目で見ていた。
何か言っている。
どうやら「たばこ、たばこ。。。」と言ってるらしい。
「え?たばこ?」と、私は冷たく言いながら、自分のセブンスターを一本あげた。
そしたら今度は「ひ。。。ひ。。。」と弱々しく言うので、「え?火?しょうがないなあ」と今度はライターを差し出した。
すると彼は、煙草を指にはさんで首を差し出したので、私は「ふん、いつもは弟子にいたせりつくせりされてるんだろうがそうはいくか!こんなやつに火なんかつけてやるものか!!」
と思い、ライターのみを「はいっ!」とつっけんどんに渡した。
驚いたように彼は私を見たが、仕方なく自分で火をつけた。
「ざまあみろ。」私は意地悪女になり切っていた。(^o^)
そうこうしているうちに、さっきの若手達がまたやって来て、たけし氏を肩車で引きずりながら外に連れ出した。
その時、表の客席からドーッと大歓声が上がり、たけし氏はステージ上でギャグを連発、バンドの演奏に乗って歌いだした。
そのようすが、あまりにもさっきの泥酔者とは思えない変身ぶりだったので、「へ〜、芸人ってすごいな!」と感心したものである。

それっきりたけし氏には会ってない。何せむこうは大物になってしまったことだし。
で、彼を楽屋につれて来た若い衆のひとりが東国原知事であると思われる。
まだたけし軍団も結成されてないし、風体が違っていたらわからない。
その中のひとりで突っ張り系の男の子とは後で話をしたけど、映画でヤクザの役を得意とする役者だった。

とにかく、私にはすっごく変な体験だった。
たけしはただの泥酔者、そしてそれを運んで来る者達。
日常がギャグなんだね、この人。。。

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