« 骨格の違いで生じるトラブル | メイン | 2007年12/4の日記 »

音楽には様々な形態があり、歌うこともその中の一つの要素。シンガーとしての私個人はジャンル分けなど、あまりしたくないのですが、それは長年色んなことやってきた人間の理想であって、これから学びたい人へのアドバイスとなると話は変わってきます。
 まず、大きく分けて、オペラや合唱曲等のクラシック的なものをやりたいか、ゴスペル、ジャズ、R&B、ロックを含むポップスをやりたいか、で、発声方法からリズムの取り方まで、正反対と言っていいほど方向性の違いがあります。「発声はなんだって同じ」と言う人もいますが、一昔前なら通用したでしょう。しかし現在、それはあまりにも乱暴で稚拙な考え方です。
 たとえば女性の場合、クラシック系は裏声発声が中心で、話す声も裏声になってしまうほどの体作りを目指します。クラシックの先生が地声発声を教えられることもありますが、たいてい先生の声自体が裏声(ファルセットヴォイス)です。リズムのスピード感を出すのは難しく、タイム感やグルーヴ感とは無縁のクラシックだから通用する発声法です。
 片やポップスの方は、地声を強く豊かにするのが目的であることが多いですが,なんと言っても大きく違うのは「リズムに関する捉え方」です。
 ゴスペルやポップスのリズムは元々アフリカンビートから来ていますが、一拍一拍が同じタイムで数分間持続させうる音楽であることがベースです。クラシックの場合は一拍のタイムが同じ一つ曲の中でもあれこれ変わることがあります。だから指揮者が必要な訳です。
 それぞれの起源がまったく違うので、発声もアプローチが全く異なって来ます。どんな先生に習うかは、その先生のスタンスが自分の目的に合っているかどうか、で決めるといいでしょう。
 また、民族によって骨格が違うので、外国人にできて日本人にできないことが多く、そこが他の楽器とは違う、人間の体の難しい部分です。では、次回はその辺りに迫ってみます。

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